catch-img

手作りはお菓子だけじゃない?最新バレンタイントレンド分析

 『DELISH KITCHEN』での2023年のバレンタイントレンドについてまとめました。

なお、2021年から現在までの『DELISH KITCHEN』アプリ内の検索ワードランキングやユーザーのトレンド情報は下のボタンからダウンロードいただけます。ぜひご覧くださいませ。


\2021年以降の食トレンド資料/


目次[非表示]

  1. 「バレンタイン」検索は若年層が中心、全世代で簡単調理が人気
  2. 検索トレンド上昇中の「バレンタイン」×「ディナー」の需要とは?
  3. まとめ

 

「バレンタイン」検索は若年層が中心、全世代で簡単調理が人気

 まず、2023年の2月1日〜15日に「バレンタイン」というキーワードを検索している年齢層について調査しました。10〜20代を合算した若年層が54.1%と過半数を超える結果となり、DELISH KITCHEN全体ユーザーの年齢構成と比較しても17.4pt多く、若年層が活発にレシピ検索を利用していることがわかります。中でも、20代は46.4%と半数近くを占めており、特にバレンタインに関心が高い層といえます。
 一方で、30〜40代のバレンタイン検索の割合は全体ユーザーの構成割合の数値と近く、日常的にレシピ検索しているユーザーが利用していることがうかがえます。


 つぎに、『DELISH KITCHEN』のアプリユーザーを対象にアンケートを行ったところ、バレンタインにチョコやスイーツを手作りする目的について、世代別に特徴が見られました。
 若年層では、10代は「友達にあげる 32.7%」、20代は「本命にあげる 24.3%」の割合が多く、対外的に交流のある様々な人たちとバレンタインを楽しんでいる様子がうかがえます。
 一方、30代は「家族にあげる 40.1%」、40代は「家族にあげる 52.8%」の回答が拡大し、身近な人や子どもたちと一緒にバレンタインを楽しんでいることが推察できます。
 また、どの年代にも「自分で食べる」のボリュームが一定的にあることから、手作りスイーツを楽しむきっかけとしてバレンタインを過ごす人も増えてきているようです。


 さらに、世代別に検索されているバレンタインレシピを比較してみました。
 10代に人気のレシピには「マカロン」「フロランタン」「抹茶味」など、ひと手間かけてこだわったものを作りたい傾向が見られます。若年層は『何を作るか(WHAT)』に関心が高く、トレンドや見た目の要素も大事なポイントだと思われます。
 30〜40代は、順位に違いはありますが、どの世代も共通して同じレシピが上位に登場しています。好評なレシピにはいくつか特徴があり、『どのように作るか(HOW)』が重要なポイントだとわかります。

<好評なレシピの特徴>
「レンジで作る」「トースターで作る」
 →オーブンなど本格的な調理器具ではなく、日常使用のキッチン家電で作れるもの
 (赤色のレシピ

「材料⚪︎個だけ!」「ホットケーキミックスで作る」
 →材料も少なく、手軽に手に入る材料で作れるもの
 (緑色のレシピ

「余った⚪️⚪︎再利用」
 →節約できたり、家にある食材で作れるもの
 (青色のレシピ

DELISH KITCHENのビックデータによる食トレンド資料はこちら


検索トレンド上昇中の「バレンタイン」×「ディナー」の需要とは?

 2020〜2023年で『DELISH KITCHEN』アプリ内で「バレンタイン」と一緒に検索されたワードを抽出したところ、「ディナー」「ご飯」という食事に関するキーワードが上昇してきていることがわかりました。近年はコロナ禍でおうち時間を過ごすことが増え、イベントに合わせて特別なレシピを作りたいニーズが増えているようです。バレンタインも例外ではなく、チョコなどのスイーツだけでなく、食事に関連した検索が増えてきています。


 バレンタインに料理をつくる目的について、『DELISH KITCHEN』のアプリユーザーを対象にアンケートを行いました。一番多い回答は、10〜20代は「自分で食べる 34.55%」、30〜40代は「家族と食べる 51.70%」という結果となりました

 また、どのような料理を作るかという質問に対しては「(自分/相手が)好きな料理」「手の込んだ料理」「普段作ったことのない料理」の回答が世代問わず共通して上位にあり、日常より少し特別感のあるものを料理したいという傾向がわかります。
 一方で、年齢層でみられた志向の違いに注目すると、10〜20代では「SNSなどで映える料理」「推し活を意識した料理」の回答が一定数あり、30〜40代においては「パーティーでふるまえる料理」「子供といっしょに作れる料理」が若年層より回答を伸ばしました。


 このことから、若年層ほどSNSなどで映える料理をこの機会に作りたいと思っており、「バレンタインだから特別な食事をつくった」ということに充実感を得たりSNS等で報告したりする傾向があると考えられます。また30〜40代は、家庭のなかで「食事もバレンタインらしいものをつくろう」という思いから、いつもと違った料理や子供といっしょに時間を過ごすための料理を作りたい傾向があると推察できます。
 世代によってバレンタインに料理を作る目的は異なりますが、従来のようなプレゼント主軸のバレンタインだけではなく、「少し特別感のある食事を作る」という行為を通して、バレンタインをイベントとして楽しむ傾向が拡大しているのではないでしょうか。


 なお、「バレンタインディナー」で検索されているレシピ(2023年)は、ハートモチーフのもの、愛情のこもった煮込み系・包み系のものが上位に登場しています。気持ちやメッセージが伝わる工夫が感じられるレシピがどの世代にも人気のようです。


まとめ

 2023年のバレンタインレシピ検索とユーザーアンケートの結果から、バレンタインの料理に関する現状をみてきました。

バレンタイン時期は、若年層のレシピ検索が活発になることから、手作りでチョコやスイーツを作る需要は若年層を中心に継続中とわかりました。その中でも特に10代は、トレンドやこだわりを感じられるレシピを好み、20代以降は簡単に気軽に作れるレシピを探している傾向がよくわかります。

また近年、バレンタインに「ディナー」「ご飯」などの食事系レシピを検索するニーズが増えてきています。若年層は「自分のために作る」という回答が多く、SNSなどで楽しむために食事も工夫をしている様子がうかがえます。また30代以上は「家族のために作る」「子供といっしょに作る」という回答が多く、毎日の食事において季節感を楽しむ一つの機会となっているのではと考えられます。

「バレンタイン」は料理を行うひとつのきっかけですが、かつてのようにお菓子をプレゼントするだけではない、新しい楽しみ方があることがわかりました。お菓子作りには簡単に時短で取り組みたいという傾向がありつつ、食事のシーンでは少し特別なメニューを楽しみたいと思うきっかけとなっているようです。コロナ禍を経て、家での時間を充実させる行動に意識が向き、食事を通してイベントを楽しむことが身近になった価値観の変化もあるかもしれません。

誰かにギフトをあげるだけではなく、自分や家族で過ごす時間を楽しむためのバレンタインへ、ニーズが拡大していることがよくわかる結果となりました。


 2021年から現在までのDELISH KITCHENアプリ内の 検索ワードランキングやユーザーのトレンド情報はこちらからダウンロードいただけます。ぜひご覧くださいませ。

 当サイトでは、今後も定期的にトレンド情報を発信いたします。また、企業様に合わせたデータを提供することも可能ですので、ご希望の方はどうぞお気軽にお問い合わせください。


アンケート調査概要
【バレンタインに関するアンケート】
調査期間:2023年9月14日(木)〜 2023年9月24日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:DELISH KITCHENアプリ利用者 931名

幅広い配信面とコンテンツ力で
消費者との接点創りをサポートします!

ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください。
お役立ち資料は
こちらから