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2023年の「食トレンドランキング」TOP10!

 『DELISH KITCHEN』は、2023年1月1日から10月26日までの期間にアプリ内で検索されたキーワードを徹底調査し、2023年の「食トレンドランキング」TOP10と2024年予測を発表いたします。

なお、2021年から現在までの『DELISH KITCHEN』アプリ内の検索ワードランキングやユーザーのトレンド情報は下のボタンからダウンロードいただけます。ぜひご覧くださいませ。


\2021年以降の食トレンド資料/

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目次[非表示]

  1. 2023年「食トレンドランキング」 概要
    1. 脱マンネリ!定番食材、定番料理もアレンジで新しく
    2. 物価高騰&タイパ需要で豚肉に注目
    3. レシピ動画の普及でエンタメ要素も人気の要件に
  2. 2023年「食トレンドランキング」背景とレシピ詳細
  3. 2024年 食トレンド予測


2023年「食トレンドランキング」 概要


脱マンネリ!定番食材、定番料理もアレンジで新しく

 1位に輝いた「ライスペーパー」を使ったアレンジレシピを始め、「悪魔のからあげ」や「スマッシュドポテト」、「コロコロフライドオクラ」など、今年は定番の食材や料理をアレンジして新しい味や調理方法にチャレンジする動きが目立ちました。コロナ禍では、外出自粛の影響で自炊をする人が増え、健康を意識したレシピが人気を集める傾向にありましたが、2023年は新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行し、人々の活動も徐々に活発に。料理においても、健康だけではなく新しいおいしさや楽しさを求めた「脱マンネリ」傾向がみられました。


物価高騰&タイパ需要で豚肉に注目

 4位の「豚こま チーズボール」と6位の「千切りキャベツ肉巻き」はいずれも豚肉を活用したレシピでした。2023年は食材の価格高騰ラッシュが続き、豚肉も例外ではありませんでした。しかし、普段から手頃な価格で人気のある鶏肉の値上げインパクトが大きかった分豚肉に需要が流れ、購入頻度が増えたことでレシピ検索する人も増えたと考えられます。
 特に「豚こま」は年代別では20代、料理スキル別では「全くできない」「あまり自信がない」の料理スキルの低い層に人気が高い傾向にありました。今年はアフターコロナでリモート勤務から出社することが増え、毎日の自炊をより手軽に済ませたい人が増加。効率の良い時間の活用を表す「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉も流行しました。「豚こま」は扱いやすく調理が簡単なことからも、働き盛りで料理を短時間で済ませたい若者世代から人気を集めたと考えられます。


レシピ動画の普及でエンタメ要素も人気の要件に

 ここ数年、SNSなどでのレシピ動画投稿が増え、動画を起点にしてレシピが人気を集めることが増えています。6位の「千切りキャベツ肉巻き」は具材をくるくると巻く動きの楽しさ、7位の「チョコもちパイ」はお餅がびよ〜んと伸びる面白さ、8位の「さつまいもとベーコンの炊き込みご飯」は、さつまいもを丸ごと炊飯器に入れる斬新さが注目を集めました。レシピの簡単さや味だけでなく、動画コンテンツとしてのエンタメ性を兼ね備えていることも人気レシピの必須要件になっていると言えます。




2023年「食トレンドランキング」背景とレシピ詳細

1位:ライスペーパー料理(増加率 667%)

 今年は、TikTokで大ブームを起こした「ライスペーパー」を使ったレシピ検索が急上昇。『DELISH KITCHEN』では、特に「ライスペーパー お好み焼き」(増加率667%)、「ライスペーパー しゅうまい」(同71%)、「ライスペーパーピザ」(同55%)、「ライスペーパーささみ」(同51%)などの検索が上位にランクインしました。

 「ライスペーパー」の検索層を見てみると、全体のユーザー層と比べて女性が多い結果となりました。ライスペーパーは腹持ちが良く、様々な食材と組み合わせることでカロリーや栄養バランスをコントロールしやすいことなどから、ダイエット食材として美容に関心の高い女性に人気を集めていると考えられます。

 また、インフルエンサーがライスペーパーの活用レシピをTikTokに投稿し始めたこともブームのきっかけに。これまでは「生春巻き」に使うイメージのあったライスペーパーですが、甘いものを包んでクレープのようにしたり、揚げて煎餅にしたりと様々なアレンジレシピに変身させたことで活用幅の広さが認知され、SNS上でも多くのアレンジレシピが投稿されるようになりました。



2位:悪魔のからあげ(増加率 493%)

 「悪魔のからあげ」は、唐揚げに甘辛いたれをまとわせた一品。やみつきになる中毒性をもつ”悪魔メシ”のひとつとして人気を集めました。『DELISH KITCHEN』では「お箸が止まらないおいしさ!悪魔のからあげ」がInstagramで139万再生を突破。レシピを作ったユーザーからは、「唐揚げのマンネリ脱却」「かつお節の風味が癖になる」といった声が寄せられました。



3位:かるやき(増加率 320%)

「かるやき」は水とザラメ(砂糖)を熱して溶かし、重曹を混ぜてふくらませたお菓子。NHKの朝ドラ「らんまん」でたびたび登場したことで人気を集めました。SNS上では、「子供のころ母が作ってくれた」「お祭りの屋台で親にねだって買ってもらった」など、昔を懐かしむ声も多く聞かれました。



4位:豚こま チーズボール(増加率 152%)

 「豚こま チーズボール」は豚こまとチーズを一緒に丸めた満足感たっぷりの一品。比較的安価で扱いやすい豚こまを使うことで節約しながらも満足感があり、コロコロとした可愛らしい見た目も楽しめるので、お子様のいる家庭でも重宝されました。


5位:コロコロフライドオクラ(増加率 134%)

 「コロコロフライドオクラ」は、下味をつけたオクラを揚げ焼きにするだけの簡単な一品。和え物やお浸しなど、さっぱりとした副菜のイメージが強いオクラですが、揚げ焼きにするだけで満足感のあるおつまみに変身する意外性に驚いた方も多いのではないでしょうか。『DELISH KITCHEN』では、カレー味で揚げ焼きにした「おつまみにピッタリ!コロコロフライドオクラ」がInstagramで200万回以上再生されました。


6位:千切りキャベツ肉巻き(増加率 115%)

 「豚こま チーズボール」同様、比較的手頃で扱いやすい豚肉で千切りキャベツを巻くことでボリューム感が感じられる一品。『DELISH KITCHEN』では、キャベツ以外にもほうれん草やねぎなど、野菜をお肉で巻くレシピは人気が高い傾向となりました。手軽に満足感が得られることに加え、具材をくるくると巻いていく調理工程自体の楽しさも人気の一因とみられます。


7位:チョコもちパイ(増加率 102%)

 餅といえば、焼いたりお雑煮にしたりするのが一般的でしたが、近年はアレンジレシピの需要が増しており、『DELISH KITCHEN』でもグラタンやフレンチトーストなど、多彩なアレンジが人気を集めています。餅を使ったレシピは、「もちもち」「サクサク」「とろとろ」など複数の食感が合わさることで、食べる楽しさが増すことや、「びよーん」と伸びる動きの楽しさからレシピ動画として目を惹きやすいことも人気の一因と言えそうです。


8位:スマッシュドポテト(増加率 94%)

 「スマッシュドポテト」は、じゃがいもをコップの底などで平たくつぶして焼いた料理。海外のSNSで流行したのをきっかけに日本でも人気を呼びました。皮ごと豪快に潰す調理工程の楽しさや斬新さ、潰すことによってそれぞれの形の違いが出て、「カリッ」「ホクッ」など様々な焼き上がりの食感を楽しめることも魅力的です。


8位:さつまいもとベーコンの炊き込みご飯(増加率 94%)

 「さつまいもとベーコンの炊き込みご飯」は、さつまいもを丸ごと1本炊飯器に入れる斬新さが人気を集め、Instagramで230万回以上再生されました。さつまいも自体も近年イベントや専門店などが続々と登場している人気食材。人気の背景には、さつまいもをおいしく焼ける電気式オーブンが開発されたことで、スーパーなど店頭での焼き芋販売が一般化したり、甘みの強い品種が開発されたりと、さつまいもの美味しさに改めて気付かされる場面が増えたことが考えられます。それに加え、豊富な食物繊維やビタミンを含む点や、ほとんどが国内生産のため食料自給率の向上にも貢献できる点も注目されています。


10位:プジン(増加率 46%)

 「プジン」は、ブラジルの家庭でよく食べられる伝統的なお菓子の一つ。プリンに似ていますが、練乳を使い、蒸し焼きにすることで、ミルキーで強い甘みが感じられ、固めでねっとりとした食感に仕上がります。今年SNSでの投稿が増えただけでなく、様々なカフェやレストランの人気メニューにもなりました。
 プリン自体、日本では定期的にブームが起こる人気スイーツで、昭和は固めのプリン、平成はなめらかなプリンが流行しました。令和は、昔懐かしさのあるものを新しい感性で楽しむ「ニューレトロ」が注目を集めています。「プジン」も、甘くて固めの食感が、昭和の喫茶店を思わせる懐かしさを持つ一方、独特な見た目や異国文化の新しさも感じられることから、人気を集めたのではないでしょうか。



2024年 食トレンド予測

 2023年は「アフターコロナ」と「価格高騰」が食トレンドの鍵を握ったと言えます。コロナ禍で根付いた健康意識や、2022年から続く価格高騰による節約意識を保ちながらも、より手軽に毎日の料理を楽しめるようなアレンジレシピが多く検索されました。


 2024年も、引き続き価格高騰の影響による「コスパ需要」、時間の有効活用を求める「タイパ需要」が加速するとみられます。そこで、今後より注目を集めそうなのが「アルモンデ」料理です。「アルモンデ」とは、家に“あるもので”、工夫して料理を楽しむこと。『DELISH KITCHEN』でも、2023年の9月以降に検索が伸びているワードです。常備している缶詰や調味料、余った野菜、昨日の残り物などを使い、新たに食材を買い足さなくても工夫しておいしい料理を作ろうという考え方で、コスパ、タイパの実現だけでなく、様々なアイディアを考える楽しみやエンタメ性もあり、料理自体をより楽しい体験にできます。

 「アルモンデ」料理をより充実させるためには、冷凍保存の活用もおすすめです。お買い得日に食材をまとめて買って冷凍しておくことで価格変動の影響を受けづらくなりますし、買い物の頻度を減らせるのでタイパも上がります。また、鮮度が良いうちに冷凍することで栄養価をキープしつつ、長持ちさせることにも繋がります。

▼家にある材料ですぐできる!アルモンデレシピ21選♪冷凍保存方法も
https://delishkitchen.tv/curations/15018


 『DELISH KITCHEN』は常にアプリ内の検索データ、視聴データ、SNSのヒット傾向からトレンドをキャッチアップしレシピを拡充しています。今後もユーザーのニーズに合わせて日々の料理に役立つ情報を発信し続け、食卓の幸せに貢献してまいります。



調査概要
対象:『DELISH KITCHEN』アプリでユーザーが手入力で検索した全キーワード(AND検索を含む)
期間:2022年1月1日〜12月31日および2023年1月1日〜10月26日
・2022年と2023年における検索ボリュームの増加率を比較しています。
・検索ボリュームとは総検索数における、ある特定ワードの検索数の割合を表した数値で、検索頻度を表しています。(アプリのみ)
*「ライスペーパー料理」は、ライスペーパーを使った複数料理名での検索を含みます。増加率は、最も高かった「ライスペーパー お好み焼き」の増加率を記載しています。



また、2021年から現在までの『DELISH KITCHEN』アプリ内の 検索ワードランキングやユーザーのトレンド情報はこちらからダウンロードいただけます。ぜひご覧くださいませ。



 当サイトでは、今後も定期的にトレンド情報を発信いたします。また、企業様に合わせたデータを提供することも可能ですので、ご希望の方はどうぞお気軽にお問い合わせください。  

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