エブリー、セイノーHDと資本業務提携。グループ会社のココネット、ベクトルワンとの業務提携を強化
エブリーは「リテールメディア」構築に向け、消費者接点となるネットスーパーを強化
『DELISH KITCHEN』を運営する株式会社エブリー(本社:東京都港区、代表取締役:吉田 大成)は、セイノーホールディングス株式会社(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:田口 義隆)と資本業務提携いたしましたことをお知らせいたします。これによりセイノーグループのココネット株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:河合 秀治)、株式会社ベクトルワン(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 田中 靖丈)との業務提携をより強固なものとし、ネットスーパーシステムの提供範囲拡大とラストワンマイル配送における連携強化を図り、リテールメディア構築を一層加速させてまいります。
背景
セイノーホールディングスは、社会インフラとしての環境・産業・生活への貢献、効率化、質の向上につながるオープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)※の構築を進めており、特にラストワンマイル領域においては買い物弱者対策等の社会課題解決を積極的に推進しています。
エブリーは2015年からレシピ動画メディア『DELISH KITCHEN』の運営をはじめ、2018年からは店頭サイネージを中心としたリテールソリューションの提供を開始しました。
2022年からは「リテールメディア構想」を掲げ、同年5月には、セイノーホールディングスのグループ会社であるココネット、及びベクトルワンと業務提携いたしました。これにより、店外の購買手段を提供するネットスーパーの開発・導入、購買前後での顧客接点を創出することでCRMを強化できる小売アプリの開発・導入を推進しています。
提携内容
この度、包括的なリテールメディア構築を目的に両社はさらに協業体制を深化させます。
ラストワンマイル領域における社会課題解決を進めるセイノーホールディングスは、リテールメディアを推進するエブリーとより長期的な連携を目指して資本業務提携し、グループ会社のココネット、ベクトルワンとの業務提携をより強固にしてまいります。
同時に、ベクトルワンが保有するネットスーパーの受注システムとピックパック支援システムについては、マーケティング・CRM機能を強化することを目的としてエブリーに譲渡することで、ニーズが高まるラストワンマイルDXソリューションにリソースの最適化を図ります。
これにより、エブリーはオンライン購買における消費者接点となるネットスーパー機能を強化。利用者数3,500万人を超える『DELISH KITCHEN』のアプリ開発・運営ノウハウを活用し、コンシューマ向けのUI/UXの最適化を図ります。また、WEBのみでの提供形態が多いネットスーパーですが、集客手段拡大・使いやすさの向上等を踏まえたアプリリリースへのニーズも顕在化してきており、本事業譲渡によりWEB・アプリ両面でのシステム開発・改善スピードを向上させることで、シェア拡大を目指します。
今後も、両社はそれぞれのアセットを活かしたネットスーパーシステムを提供することで、ユーザーの買い物体験向上と小売事業者の課題解決をサポートしてまいります。
エブリーのネットスーパーシステム導入事例
3社が提供する小売アプリのプラットフォームを活用し、沖縄県を中心にスーパーマーケットを展開するリウボウストアの「りうぼうネットスーパー」 アプリが2023年3月1日から提供を開始しています。さらに、今後は複数社での導入も予定されています。
※オープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)
社内外、業種の違い等を問わず連携した(オープン)、誰もが使える(パブリック)、物流プラットフォームを構築し、プラットフォーム利用者それぞれの効率化や価値向上、さらには社会インフラとして産業・環境・生活への貢献を実現する構想