2025年上半期「食トレンドランキング」
『デリッシュキッチン』において、2025年上半期に検索ボリュームが上昇したキーワードや、公式SNSでのヒット投稿を元に、2025年上半期「食トレンドランキング」を選出しました。
1位は、旨だれにお肉や野菜などを漬けこむ「夢中〇〇」(別名:無限漬け)。夢中になってしまうほどやみつきになる漬け込みレシピで、デリッシュキッチンで検索が急上昇したレシピのうち、夢中レシピが半数を占めました。特に「夢中豚」は公式Instagramの投稿でも240万回再生(2025年6月時点)の大ヒットを記録。旨だれの染み込んだシズル感が注目を集め、アレンジのしやすさなどが評価されました。デリッシュキッチンの食トレンドランキングでは2年連続の1位となり、殿堂入りも近くなっています。
2位には「カット野菜」がランクイン。昨年11月頃から一時話題になったキャベツの高騰で、比較的価格が安定しているカット野菜が注目されました。またカットされた状態で手に入り、タイパが良い点も「カット野菜」を使ったレシピが人気を集めている理由の一つです。また3位にも、ほったらかしで調理ができてタイパの良い「せいろ」がランクインしました。見た目もおしゃれで、食卓にそのまま出せる手軽さも支持されています。
4位は、今年のバレンタインシーズンにSNSを中心に流行した「ドバイチョコ」。チョコレートを噛んだ時の「ザクザク」「ポリポリ」といった音が心地よいASMR効果をもたらし、世界的ブームとなりました。昨年末に発表した『デリッシュキッチン』2025年食トレンド予測にも選出されましたが、最近ではドバイチョコをアレンジした派生レシピも登場しており、その人気は下半期も続きそうです。
5位には「ちくわおかず」がランクイン。食品価格の高騰が続く中、ちくわを使ったアイデア節約料理が人気を博しました。特に肉だねをちくわに詰める「ちくわの餃子風」はデリッシュキッチン公式Instagramで400万回再生越え(2025年6月時点)と大人気レシピとなりました。

2025年下半期「食トレンド予測」
『デリッシュキッチン』において、公式SNSでのヒット投稿傾向や、各種メディアやSNSで話題となったトピックスを考慮し、2025年下半期「食トレンド予測」を選出しました。
“ほぼアレ”レシピ
長引く食品値上げの影響もあり、安価な食材で全く異なる食材に変身させる調理法が注目を集めつつあります。特にSNSでは、節約食材の定番「こんにゃく」で牛タン風に楽しむレシピや、えのきをホタテ風にアレンジするレシピなど、様々な「”ほぼアレ”レシピ」が見られるようになりました。『デリッシュキッチン』考案レシピでは、特に「こんにゃく串」が公式YouTubeで1100万回再生超えのヒットを記録。鶏皮串のような見た目と食感が人気を博し、過去最大の再生回数となりました。2025年下半期は、安価な節約食材を少しリッチな料理に変身。そんなユニークで美味しく楽しめるアイデアレシピに注目が集まりそうです。
同時蒸し調理
2025年上半期の食トレンドにランクインした「せいろ」を使った調理は、2023年頃から徐々に注目を集め、今年にかけて一般家庭にも浸透してきました。食材を切って蒸すだけで調理が完了する手軽さや、複数の食材を同時調理でき時短になることが魅力となっています。一方、お手入れのハードルや一人暮らし世帯では置き場所に悩むなど、未だせいろを持ってない方も少なくありません。
そこで最近では、クッキングシートや耐熱ポリ袋などを使い、フライパンで複数のおかずを同時に蒸す調理法がSNSを中心に話題となっています。せいろブーム以降、『デリッシュキッチン』では蒸し調理の検索ボリュームも増加しており、2025年6月は前年同月比の150%越えとなりました。一度に複数のおかずを作れる「同時蒸し調理」は今後も人気を博しそうです。
韓国パン
マヌルパン(ガーリッククリームチーズパン)やクルンジ(おこげ風クロワッサン)、リボンパン(リボン状のパン)など、これまでも度々話題となっていた韓国パン。このところ、日本にも韓国式ベーグル専門店やベーカリーカフェが上陸し、次々と店舗をオープンしています。韓国発のパンは、今後も形を変えて注目を浴びそうです。