2024年上半期食トレンドTOP5 & 下半期予測
『DELISH KITCHEN』は、ユーザーのレシピ検索傾向や、公式SNSのヒット投稿傾向などを徹底分析し、2024年上半期の「食トレンドランキング」TOP5と下半期の食トレンド予測を発表いたします。
なお、2021年から現在までの『DELISH KITCHEN』アプリ内の検索ワードランキングやユーザーのトレンド情報は下のボタンからダウンロードいただけます。ぜひご覧くださいませ。
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2024年上半期トレンド&下半期予測まとめ
節約テクニックから生まれる新しい調理アイディアに注目
2024年の上半期は、長引く食品値上げによる節約需要や、タイムパフォーマンス(タイパ)重視の傾向が顕著に見られました。上位3ワードの「無限漬け」「食材ひとつレシピ」「アルモンデ」はどれも手頃な食材を使って簡単に作れるというポイントが共通しています。
下半期は長引く食品値上げに加えて、電気代、ガス代の値上げも重なり、より節約需要が高まるとともに、「節約疲れ」によるマンネリや物足りなさを払拭してくれるレシピが求められると予測します。電気やガスの節約テクニックを使った「省エネレシピ」は物足りなさそうな印象もあるかもしれませんが、実は通常の調理法とは違った新しい美味しさや食感に仕上がったり、調理の手間も省けたりと、ポジティブな発見を楽しむ人も増えるのではないでしょうか。例えばフライパンで作るスコップコロッケは、コンロの使用時間を削減できるだけでなく、通常のコロッケのように揚げる手間もなく、フライパンごと食卓に提供できるので洗い物も減らすことができます。
また、韓国で話題の「グリークヨーグルト」は、市販のヨーグルトを使って自宅で簡単に作れるので、お家で手軽にトレンドを感じられるスイーツとしても人気を呼びそうです。
斎藤 香織(DELISH KITCHEN副編集長 / 管理栄養士)
2024年上半期「食トレンドランキング」
1位:無限漬け(麻薬◯◯)
コロナ禍に流行した「麻薬卵(韓国風煮卵)」の派生形として、「麻薬鶏むね肉」がSNSで500万回超再生の大ヒットを記録。他にも「麻薬焼き玉ねぎ」など、具材を旨だれに漬け込むことでやみつきの味わいになるおかずが人気を集めました。長引く食品値上げによる節約需要にマッチしたほか、作り置きがしやすいため昨今高まっているタイパ志向にも応えるレシピとなりました。
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2位:食材ひとつレシピ
「えのきチーズガレット」、「チーズじゃガレット」、「卵の炊き込みご飯」など、メイン食材が1つだけでできるレシピがSNSを中心にヒット。どれも手頃で家に常備しやすい食材が目立ち、忙しい時でも買い物いらずでパパッと作れ、経済的である点が、現代のタイパ・コスパ志向とマッチしたと考えられます。
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3位:アルモンデ
家に“あるもので”、工夫して料理を楽しむという意味を持つ「アルモンデ」。2023年頃からレシピメディアなどで使われはじめ、2024年には食品関係のプロモーションなどでも目にする機会が増えました。『DELISH KITCHEN』が4月に行ったユーザー調査では、「やる気が出ないとき、どんなレシピなら自炊しようと思いますか?」という問いに過半数が「家にあるものでできる」料理と回答し、需要の高さが伺える結果となりました。
4位:さつまいもおかず
秋に旬を迎えるさつまいもですが、旬を過ぎた2024年上半期も、「さつまいも」と「おかず」を組み合わせた検索ワードが前年比20倍超と高い検索ボリュームを維持しました。旬の秋シーズンは「おやつ」のニーズが高いさつまいもですが、今年はごはんに合うおかずとしての需要が急増しているのが注目ポイントです。近年、さつまいもをテーマにしたフードフェスが時期を問わず開催され、年中料理に使える食材としての認知が広がっているほか、食物繊維やビタミンを豊富に含むことから、「#さつまいもダイエット」のタグでのSNS投稿も目立ったことから、おかず検索の増加につながったと考えられます。
▶さつまいもの検索トレンド詳細はこちら
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5位:クルンジ
クロワッサンを平たくつぶしてキャラメリゼでカリッと仕上げた韓国発の新感覚スイーツ。韓国語の「ヌルンジ(おこげ)」と「クロワッサン」を掛け合わせて「クルンジ」と呼ばれています。2024年に入り日本でもパン店での商品化が相次ぐなど、若い世代を中心に話題となりました。ユニークな食感や味わいはもちろん、おしゃれでインパクトのある見た目でSNSを中心に人気が加速。『DELISH KITCHEN』のInstagramではアカウント史上最多再生数となる1200万回再生を突破しました。
▶クルンジの特徴、魅力、作り方の詳細はこちら
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2024年下半期食トレンド予測
省エネレシピ
政府による電気・ガス料金の負担軽減措置が2024年5月で終了したことで、6月使用分から電気代、ガス代が大幅に値上げされ、一層節約志向が高まりそうです。ただ、長引く食品値上げの影響ですでに「節約疲れ」(※)を感じている人も多いのも現実。ただ節約するだけではなく、節約テクニックを使ってうまく調理時間を短縮したり、いつもとは違った調理工程や料理の仕上がりを楽しんだりと、ポジティブな意味での「省エネ」レシピがトレンドになりそうです。
※「節約疲れ」の実態調査はこちら
揚げずに作る!フライパンでスコップコロッケ
衣を揚げずに炒めて作ることで、大量の油を熱する必要がなく、コンロの使用時間削減に。フライパンのまま食卓に出せば家族で楽しくシェアでき、洗い物も削減!
通常は1時間ほどじっくりと煮込んで作る角煮を、レンジ加熱約10分で完成!ラップをしたまま粗熱をとることで柔らかジューシーな仕上がりも実現。
グリークヨーグルト
ギリシャ発祥の伝統的なヨーグルトが韓国でブームに。長時間かけて徹底的に水切りを行うことで出せる濃厚でもっちりとしたクリーミーな味わいが特徴です。おしゃれなお皿やカップに入れてフルーツを盛り、巣蜜(コムハニー)をトッピングすれば写真や動画にも映え、SNSで大人気に。日本でもカフェなどで人気が出始めていますが、自宅でも市販のヨーグルトから簡単に作ることができるため、今後は食卓のトレンドとしても人気が上昇しそうです。
カロパごはん
「完全栄養」を謳う商品が昨今注目を集めており、今後は料理トレンドとしても1品で手軽に栄養バランスが整う「カロパ(カロリーパフォーマンス)」の高いレシピが人気を集めそうです。最近はSNS等で、健康的かつ持続可能なダイエットの知識が定着してきており、過度に食事を制限せず、バランスの良い食事でボディメイクを目指すダイエット方法が人気を集めています。また、忙しい現代人のタイパ志向も相まって、手軽かつ効率的に質の良い食事をしたいというニーズが高まっています。
■2024年上半期「食トレンドランキング」と下半期予測の選出方法
日本最大級のレシピ動画メディア『DELISH KITCHEN』において、2024年上半期の検索ボリュームが上昇したキーワードを元に、公式SNSでのヒット投稿傾向、各種メディアやSNSで話題となったトピックスも考慮しながら、『DELISH KITCHEN』編集部が独自に選出しました。
2021年から現在までの『DELISH KITCHEN』アプリ内の 検索ワードランキングやユーザーのトレンド情報はこちらからダウンロードいただけます。ぜひご覧くださいませ。
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